GONZO『ヴァンドレッド』『ヴァンドレッド the second stage』

Overmanキングゲイナー』と同時並行で見た『ヴァンドレッド』および『ヴァンドレッド the second stage』。GONZOって結構ロボットアニメが多いらしい。そのうちで最も有名じゃないかと僕が勝手に思っているものの一つ。なんといっても敵味方を識別するあの「都合のいい武器」が印象的だった。結構面白かったと記憶しているがなぜかあんまりその他の印象が残っていない。なぜだろう。というわけで気になったことを箇条書きで。

ロボットの合体:たしか『創聖のアクエリオン』に関するエントリーで、合体を性的な意味合いでとらえたものはほかにあるのだろうか、と問うたが、『ヴァンドレッド』がまさにそれだった。ただ違うのは、前者には明確に合体が快楽と結びついていたが、後者はそうではない。そのかわり、合体の際に実際に搭乗者同士がくっつく。一応ここでも問いを投げかけておくが、『ゲッターロボ』以来の多くの合体ロボットにおいてコックピットは別々だったと思うが、この作品ではそうではない。だからなおさら合体が性的なものを思わせるのだが、そういった作品はそれ以前にあったのだろうか。

秀才の位置づけ:この作品はある意味候補生ものの一ヴァリエーションで、このジャンルに特有の秀才タイプの登場人物がでてくるのだが、普通はこういった秀才タイプは出来の良くない主人公としばしば対立して、そしてしばしば主人公が天才的な能力を発揮して両者がコントラストを描く、といったことが多いが(『トップをねらえ!』『ジーンシャフト』など。また候補生ものではないが『創聖のアクエリオン』もそのタイプだ)、この作品にでてくる秀才タイプはそもそもロボットに乗らない。むしろ医師として後方支援に徹する。なんか知らんが全然野心がない男だ。それはこの作品が典型的な候補生ものではなく、その変形だからだ。通常の候補生ものでは数少ないポストを目指して候補生同士が争うのだが、この作品ではそもそも候補生というシステム自体が破壊されるところから物語が始まり、なおかつ主人公はそもそも候補生とは無縁の下層民だ。

なんかまだ書くべきことがあったような気がしたが、思い出したらまた書く。最近いろいろ見たのでごっちゃになってしまっている。