ノーマッド『ローゼンメイデン トロイメント』『オーベルテューレ』

これで一応アニメシリーズはすべて見たことになる。次のシリーズもやることが決まったとニコニコで書き込みがあったが本当だろうか、まだ調べてない。

原作を読んでいないので何ともいえないのだが、『トロイメント』と『オーベルテューレ』でなんかいろいろ違うところがあって、第三期はどちらの設定にしたがうのかわからない。もしかしたら『オーベルテューレ』というのは『トロイメント』の途中の話なのかもしれない。だとすると辻褄が合うのだろうか。なんかそんな気がしてきた。そうなると雛苺蒼星石はもういないのか。第三期は、僕の希望としてはもうちょっと戦闘をしてほしいなあと思うが、あんまり戦闘ばっかりしてるといろいろ壊れてくる話(特にジャンプ系のマンガ)を知っているのでそういうことはしないだろうが。ただそうやって戦闘を繰り返して壊れてしまう話というのは、やみくもに戦闘をしているからで、本来戦闘というのは戦闘の可能性をはかりながらやるもので、戦闘を可能にする場というかシステムが戦闘を重ねるごとに明らかになっていくはずだ。仮に戦闘をする者には既に明白になっているシステムにしても、全く知らない者からしたら徐々に明らかになっていくだろう。何で人形が動いているのか、ローザ・ミスティカとはなんなのか、とか。とりわけ一番気になったのは、『オーベルテューレ』において水銀燈はローザ・ミスティカを手に入れる前から動いていた。それまでローザ・ミスティカというのは『攻殻機動隊』でいうところのゴーストのようなものだと思っていたが、どうやらそうではないらしい。ということはあの人形たちが動けるのは、ローザ・ミスティカのおかげというよりも「お父様」と呼ばれる人(かどうかわからないが)がつくったからということになるのだろうか。だとすると薔薇水晶はどうなるのだろう。一応彼女はローゼンメイデンではないということだから。しかし薔薇水晶をつくった人形師も普通の人ではなく「お父様」の弟子で、しかもあのウサギのように人形とともに時代を超えることができるみたいだから、「お父様」とその弟子は共通の意志をもって動く人形をつくる術をもっているということなのだろう。ローザ・ミスティカというのは各ローゼンメイデンに特有の技を可能にするものであり、そしていったん与えられたローザ・ミスティカを奪われるとその人形の活動自体も停止するようにプログラムされていると。だとするとローゼンメイデンというのはアリスゲームをするためにつくられ、ローザ・ミスティカを与えられたということになる。ということは「お父様」がラスボスということか? 

それと気になるのは、アニメ版では「ミーディアム」と呼ばれる存在だ。以前ロボットアニメにおけるロボットは媒介だといったが、このアニメでは逆に人間が媒介となる。ただしロボットのように媒介である人間が戦うのではなく、媒介である人間のよくわからないパワーを吸い取りながら人形自身が戦う。べつにミーディアムがいなくても戦えるようなので必要不可欠というわけではないらしい。設定上はともかく物語上は、前にも書いたように登場人物(ミーディアム)の成長とは関係なく戦闘が行われるので、いわゆる「燃え」は生じない。ただ第一期で主人公の成長の問題というのは片がついてしまった感じがあるので、以後はあまりこういうことは問題にならないかもしれない。そもそも第一期はJUMの成長、第二期はローゼンメイデンたちの戦闘が主題となっていたが、第三期はどうなるのだろう。順当に考えれば「お父様」の話になって終了というところだろうか。ただ原作でもちゃんと終わってないという噂を聞いたので、どうだろう。ただアニメ制作に原作者がかかわっているみたいだから、むしろアニメでちゃんと終わらせようとするのかもしれない。まあマンガ読まないといけないのかな。